貯蓄スイッチON！

給料が入ったらまず貯蓄！先取り貯蓄で無理なくお金を増やす3ステップ

「貯蓄を始めたいけれど、なかなかお金が貯まらない」「給料が増えても、気づけば手元に残っていない」と感じている方は少なくないでしょう。特に日々の仕事に追われていると、お金の管理まで手が回らず、つい後回しにしてしまいがちです。

しかし、もし「意識せずにお金が貯まっていく仕組み」があったらどうでしょうか？

この記事では、そんな理想を叶える「先取り貯蓄」の具体的な始め方について、3つのステップで分かりやすく解説します。これまで貯蓄が苦手だった方も、これなら無理なく続けられるはずです。ぜひ、今日から実践して、お金が増える思考回路に切り替えていきましょう。

貯蓄の悩みを解決する「先取り貯蓄」とは？

「先取り貯蓄」とは、文字通り「給料が入ったらまず貯蓄分を確保し、残ったお金で生活する」というシンプルな方法です。多くの方が「残ったお金を貯蓄する」と考えがちですが、これでは支出が先行し、結局貯蓄に回せるお金が少なくなってしまう傾向があります。

先取り貯蓄の最大のメリットは、貯蓄が自動的に行われるため、意志の力に頼らずに済む点です。これにより、貯蓄に対する心理的ハードルが大幅に下がり、面倒に感じることもなくなります。

それでは、具体的な3つのステップを見ていきましょう。

ステップ1：貯蓄額を決める - まずは少額から、無理のない範囲で

「貯蓄するぞ！」と意気込んで、いきなり大きな金額を設定してしまうと、生活が苦しくなり、途中で挫折してしまう原因になりかねません。大切なのは「無理なく続けられること」です。

まずは、手取り収入の5%〜10%を目安に、貯蓄に回す金額を決めてみましょう。例えば、手取りが20万円であれば、月1万円〜2万円が目安です。もし「それは少し厳しい」と感じるなら、月5,000円からでも構いません。少額でも継続することが何よりも重要です。

• 目標を明確にする: 「何のために貯めるのか」を具体的にすることも、モチベーション維持に繋がります。
  • 「〇年後に海外旅行に行くための資金」
  • 「〇年後に新しいパソコンを購入するための資金」
  • 「万が一のための生活防衛資金」 具体的な目標があれば、貯蓄が単なる義務ではなく、未来の楽しみや安心へと繋がる投資だと感じられるでしょう。

ステップ2：自動で貯まる仕組みを作る - 給料日に「ないもの」として自動振替

貯蓄額が決まったら、次はそのお金を自動的に貯蓄用口座へ移す仕組みを作ります。これが先取り貯蓄の肝であり、「貯蓄スイッチON！」にする瞬間です。

主な方法は以下の通りです。

1. 銀行の自動積立サービスを利用する: 多くの銀行には、毎月決まった日に、指定した金額を普通預金口座から別の貯蓄用口座（定期預金や積立預金など）に自動で振り替えるサービスがあります。

   • メリット: 給料の振込口座と同じ銀行であれば、手間なく設定できます。複数の目的に応じて複数の貯蓄用口座を設定することも可能です。
   • 設定方法: インターネットバンキングや窓口で簡単に設定できます。給料日の直後（例えば給料日の翌日）に設定するのがおすすめです。

2. 財形貯蓄制度を利用する: お勤めの会社に「財形貯蓄制度」がある場合、活用を検討してみましょう。これは、給与やボーナスから天引きで貯蓄を行う制度です。

   • メリット: 会社が給料から直接天引きしてくれるため、手元にお金が渡る前に貯蓄が完了します。自分で振り替える手間が一切かかりません。一般財形貯蓄、住宅財形貯蓄、年金財形貯蓄の3種類があります。
   • 設定方法: 会社の総務部や人事部に問い合わせてみてください。

3. 証券会社の積立投資を活用する: もし投資にも少しずつ興味があるようでしたら、少額からの積立投資も有効な先取り貯蓄の一つです。例えば「つみたてNISA」を利用すれば、毎月数千円から、投資信託を自動で買い付けてくれます。

   • メリット: 貯蓄と同時に資産運用ができるため、預貯金だけでは得られない「お金が増える」体験ができる可能性があります。非課税制度を活用すれば、運用益が非課税になるメリットも享受できます。
   • 注意点: 投資には元本割れのリスクがあります。無理のない範囲で、まずは少額から始めることが大切です。

給料が入ったらすぐに貯蓄分を確保することで、残ったお金で安心して日々の生活を楽しむことができます。これが「ないもの」としてお金を捉える思考回路への切り替えです。

ステップ3：定期的に見直す - 貯蓄体質を強化するサイクル

一度自動積立の設定をしたら、あとは放っておくだけで貯蓄が進んでいきます。しかし、本当に効果を最大化するためには、定期的な見直しも重要です。

• 年に1回、見直しのタイミングを作る:

  • 昇給があった時
  • ボーナスが出た時
  • 大きな支出が減った時（例：スマートフォンの機種代金の支払いが終わった） このようなタイミングで、貯蓄額を増やせないか検討してみましょう。少しずつでも貯蓄額を増やしていくことで、資産形成のスピードも上がっていきます。

• 家計簿アプリなどで支出を「見える化」する: 日々の支出を把握することで、どこに無駄があるのか、どこを節約できるのかが見えてきます。固定費（家賃、通信費、保険料など）の見直しは、一度行えば継続的に効果が続くため、特におすすめです。

まとめ：今日から始める、あなたの「貯蓄スイッチON！」

「貯蓄スイッチON！」とは、特別なことではありません。今回ご紹介した「先取り貯蓄」のように、心理的ハードルを下げ、無理なく続けられる仕組みを作ることです。

1. 無理のない貯蓄額を決める
2. 自動で貯まる仕組みを作る
3. 定期的に見直す

このシンプルな3ステップを実践するだけで、あなたの貯蓄は着実に増え始め、将来への漠然とした不安も和らいでいくでしょう。 さあ、今日からあなたの「貯蓄スイッチ」をONにして、お金が増える心地よさを体験してください。未来のあなたのために、今できる一歩を踏み出しましょう。